【現代のACGモデル】
‘94年のエア・マーダやエア・モックの登場とともに、ACGは初期モデルのようなアウトドア・クロストレーニングモデルの開発をやめた。そして徐々にトレッキング的要素が強まり、'95年にはハイキング部門を吸収して完全なアウトドアブランドへと方向性を変えてゆくのである。
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AIR MADA アウトドア・クロストレーニングをやめて、今のACGスタイルの基本を作ったシューズ。初期ACGモデルのような軽快さや汎用性は無いが、よりトレッキング的要素が強まっており、登山愛好家からも支持され、大ヒットした。ちなみにファーストモデルのローカットは日本未発売だった。
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AIR MADA(EXCLUSIVE) 売れに売れたマーダは、カラー、素材、ともにバリエーション豊富だ。その中でも、一番人気がこのフットアクション別注のモノトーンカラーである。 しかし、紐の素材が柔軟性の無い化学繊維なので緩みやすい。最近の靴は、素材にも手を抜かれるようになった。
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AIR KHYBERU ‘94年に発売されたが、日本では未発売だったのでなかなかのレア度だ。金属製のDリング装備のベーシックなオールレザーのトレッキングシューズ。しかし、ウォータープルーフレザーやエアなど、満足した機能を備え、何よりスウォッシュが昔の標準の大きさで付いて いる点が良い。ベーシックなデザインと、ハイテクが見事に融合した傑作トレッキングである。バッシュでいえば、エア・フォースTのような名品だと思っている。
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AIR MOC ‘94年に発売され、ACGをメジャーブランドへと押し上げた作品。斬新なデザインが大ウケした。スポーツの後に履いたり、室内履きにするには
良いシューズだが、日本ではファッションアイテムとして注目を浴びた。 |
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AIR RATICT 見た目の重量感に似合わず、とても軽快なハイキングブーツ。大胆なベロのデザインは外見だけでなく、この靴の柔軟性に大きく貢献している。その機動力は、バッシュ並みである。
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AIR LAVA DOME 2000 ACGが設立する前の時代に存在したNIKE名品トレッキングシューズの名を引き継いだシューズ。その名に恥じない優れたデザインであり、‘96年発売だが、すでにプレミアが付いている。
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AIR HALF DOME ラバドーム2000と同時期に発売されたが、こちらは日本未発売モデルのハーフドーム。履き口が伸縮して足首にフィットし、砂や埃の進入をシャットアウトする。アウトソールは滑りにくく、素足感に優れていて、アウトドアクロストレーニングの中でもとりわけロッククライミングに重点を置いた設計と考えられる。 |
AIR TRAILSCAPE '96年秋冬はシューズ、ウェアともに非常にオーソドックスではあるが完成度の高いモデルが多かった。そんな中、「これぞACG」という冒険的な靴が、このトレイルスケープだ。ファイロン製ミッドソールとフルレングスズームエア、またフットスケープラストを採用し、非常に快適性が高い。 なお、このシーズンには、トレイルスケープの更に上位モデルとして、パミア、ターンといったゴアテックスを採用したモデルも用意されており、全体としても非常に贅沢なラインナップであった。 |
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このモデルが発売された'96年秋冬は、‘94年から続いたトレッキング指向ACGの、到達点であったといえる。'91年のアウトドアクロストレーニングacg発足から、'94年のロゴ変更、トレッキングへの方向転換を経て、'97年春夏から再びブランドロゴと方向性を変えたACGは、その後の数年間(エクスプロシリーズが発売された'99年秋まで)、いまだかつて無い暗黒の時代を迎えるのであった。 |
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AIR MOCU
「ナイキが、〜Uを作ってTより評価された例はない」というのが定説の中、前作から7年後に帰ってきたエアモックU。人の自然な足形に合わせたフットスケープラストと、取り外し可能なフットベッドを採用し、前作と比較すると、コンフォートシューズとしての完成度が増した。 |
AIR TEOCALLI アッパーにゴアテックスXCRを採用した防水トレイルランニングシューズ。 ほぼ完璧な防水性能と軽快さを併せ持ち、かつ灰×青紫の配色が初期acgファンには嬉しい。アウトソールやクッション性能も及第点で、ここ数年(注:‘02年発売時点)のACGシューズの中では高いレベルにあるといえる。 |
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