【ACG サンダル】
この画像は、'94年スプリングのACGカタログである。このハガキ大の小冊子に、モワブ2の3rdカラーや、アゾーナ2などのアウトドア・クロストレーニングモデルとともに、初めてACGのカタログにアウトドアサンダルが掲載された。このとき、エア・デシュート、アンプクァ、シヘイレスという3種のウォーターベース用サンダルがリリースされた。 翌年になると、ACGがアウトドア・クロストレーニングから本格アウトドアへの方向性を変えていくことに伴い、ACGサンダルも本格的なラインナップとなり、ウォーターベースに加えてランドベースサンダルをリリース。現在まで続くACGサンダルの流れを形成した。 |
AIR TEPHRA TRAIL アウトドアブランドとしてのACGのラインナップが充実した'96年に登場した、当時の最高級モデルであるエア・テフラトレイル。 天然皮革のアッパーに、絶妙に成型されたフットベッド、ラージヒール「エア」を搭載し、当時の他のアウトドアサンダルが太刀打ちできない履き心地を誇った。 '90年代前半は、「TEVA」サンダルが大ヒットし、冬でもアウトドア用の厚手のソックスに合わせる人がいるほどファッションアイテムとしてアウトドアサンダルが定着した時代背景もあった。 そんな中、満を持して登場したACGの最高級ランドベースサンダルは、並み居るライバルメーカーが霞むほどの存在感を誇った。 |
AIR ASTOTOL ACGが初めてランドベースサンダルをラインナップしたときに登場した、エア・アストートル。ヒール部分のつくりは、ハラチシステムを連想させる。 アッパーは天然皮革であり、履きこむと画像のように味が出てくる。ランドベースとはいえ、なぜかフットベッドにウォーターベースサンダルと同じウレタン素材を用いていることもあり、機能的にはどっちつかずの中途半端なサンダルとなった。 テフラトレイルなどと比べると、長時間の歩行に向いていない部分もあり、意欲的なデザインではあるが、初めてのACGランドベースサンダルとして、未完成な部分を多々残している、マニア好みな一足といえよう。
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