始めまして!私は歯科技工士の築尾嘉寿(チクオ ヨシヒサ)と申します。
突然ですが、リテーナーは、何をお使いでしょうか?
ホーレーやベッグなどの、床タイプをお使いではない でしょうか? これらの床装置の場合患者さんは、かなりの違和感がありスト
レスとなってしまうようです。結果、決められた通りに装着してくれない→後
戻り(relapse)が起きる、ということになってしまうようです。
勿論、これらの装置も正しく型取られ、正しく作られた 物を患者さんが正しく使用すれば問題はないのでしょうが、一見単純に思える この装置も患者さんから見ると結構複雑で、着脱がしにくく又その際に、唇側 線やアダムスクラスプに思わぬ力がかかり変形を起こし、更に違和感が 増し使用してくれない、無理に使用しても位置がずれて 正しくホールドしない等、結局→後戻り(relapse)が起きてしまう、という症 例がよく有るように思われます。
又、文献によりますと、これらの装置は、歯の垂直的且 つ近遠心方向への後戻りに対して、又、捻転歯や傾斜歯に対しても無防備だと あります。
1.5mmのバイオプラスト、というソフト素材(噛み合わせ 部分は除く)の上に、0.75mmのインプロレンSというハード素材を専用のプレ
ス形成器(ショイ デンタル社のバイオスター)にて圧接一体化させた透明で
、適度なしなりを持った美しいプレートです。
尚、この二つの異なる素材は、専用のボンドにてしっか り接着されており、剥離の心配はありません。又、厚みもプレスして完成する
と、ソフト素材が約1.1mmに、ハード素材が約0.3mmとなり理想的な厚みになり
ます。