9月13日
ジョコンダ  立花 至美
エンツォ  大森 誠
バルバナ  工藤 博
ラウラ  森永 朝子
アルヴィーゼ  井上 白葉
チェーカ  井口 雅子
イセポ  福留 和大
修道僧・水先案内人  加茂野 有徳

9月14日
ジョコンダ  山下 裕紀子
エンツォ  土師 雅人
バルバナ  秋本 健
ラウラ  奥野 真理子
アルヴィーゼ  小田桐 貴樹
チェーカ  石野 和佳子
イセポ  白石 貢
修道僧・水先案内人  加茂野 有徳

 解 説

ヴェネチアの舞姫ジョコンダは、青年エンツォに恋していた。
エンツォは船乗りに身をやつしているが、貴族アルヴィーゼに、領地も恋人ラウラも奪われた元公爵だった
ジョコンダに惚れていいよる密偵バルバナは、相手にされないのに腹を立て、ジョコンダの母で目の見えないチェーカ を魔女呼ばわりして、群衆をあおる。アルヴィーゼ夫人となっているラウラは、美しいロザリオを持っているチェーカ が魔女であるはずがないとかばって危急を救う。チェーカはラウラにロザリオをささげて感謝する。
バルナバのお膳立てで、エンツォとラウラは船の上でしのびあう。バルナバは一方でこのことをアルヴィーゼに密告する。 エンツォとラウラの恋仲を知ったジョコンダは「裏切られた」と悲痛なアリアを歌う。
しかし、ジョコンダは、ラウラが母の恩人であることを忘れられない。追っ手が迫る船からラウラを逃がしてやる。 しればかりか、夫から死を強要され、毒薬を渡されたラウラに、別の仮死の薬を与え、回復後のエンツォとの逃亡を 図ってやる。
海に飛び込んだエンツォは、アルヴィーゼに捕らえられる。ジョコンダはバルナバに、いうことを聞くからエンツォを 釈放してくれと頼む。よみがえったラウラとともに、エンツォは未来に旅立つが、ジョコンダは「自殺」のアリアを歌ったのち、 約束を迫るバルナバの前で、胸を刺して死ぬ。その前に母もバルナバに水に投げ込まれていた。
恋と陰謀が渦巻く水の都の物語を、筋の紅く強烈な線が貫いている。それは、ジョコンダの侠気である。 たとえ醜い恋がたきでも、母を救われた恩義に感じて死から救い、自分の恋する男と共に逃がしてやる。 この捨て身の情熱に、ラウラとエンツォの恋の成熟すら色あせて見えるのが、このオペラの真骨頂である。

雑喉 潤 (音楽ジャーナリスト)
2003年 9月 13日()  5:00PM開演
  9月 14日()  2:00PM開演

神奈川県民ホール 大ホール



総監督  永田 優美子
指 揮  阪 哲朗
演 出  高瀬 久男
管弦楽団  神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合 唱  首都オペラ合唱団

 慶應義塾ワグネルソサィエティー

    男声合唱団OB有志
主 催  首都オペラ

 神奈川県民ホール

 [財団法人 神奈川芸術文化財団]
助 成  日本芸術文化振興会
    舞台芸術振興事業

 [財] 三菱信託芸術文化財団

 [財] 花王芸術・科学財団

 [社] 企業メセナ協議会認定
協 力  森永製菓(株)鶴見工場

 横浜湘南ロータリークラブ茜会
後 援  神奈川県・横浜市

 ドイツ連邦共和国大使館

 国際交流基金

 神奈川県国際交流協会

 葉山町・葉山町教育委員会

 朝日新聞横浜支局・神奈川新聞

 TVKテレビ



芸術顧問・照明  奥畑 康夫
美 術  島 次郎
衣 裳  出川 淳子
舞台監督  徳山 弘穀
舞踊監督  横井 茂
副指揮  諸遊 耕史

 中橋健太郎左衛門
合唱指揮  若林 裕治
演出助手  森 さゆ里
ヘアー・メイク  篠崎 圭子
衣装チーム  勝又 浩子・岡安サダ子

 位田 和子・伊吾田美那子

 金子 有子・清田 幸子

 柴田 芳江・藤原 和子
稽古ピアニスト  長澤恵美子・森   順子

 山岸真紀子・山田いづみ
制 作  永田優美子・平野美保子

 平松  八樹・大塚 樹美

 永田 絵美