9月3日
ミニョン |
背戸裕子 |
フィリーヌ |
山口佳子 |
ヴィルヘルム |
土師雅人 |
ロターリオ |
飯田裕之 |
ラエルト |
根岸一郎 |
ジャルノ & アントーニオ |
相澤圭介 |
フレデリック |
鈴木美恵子 |
9月4日
ミニョン |
勝倉小百合 |
フィリーヌ |
古嵜靖子 |
ヴィルヘルム |
大野光彦 |
ロターリオ |
押見春喜 |
ラエルト |
岡村一樹 |
ジャルノ & アントーニオ |
上田飛鳥 |
フレデリック |
安念奈津 |
解 説
永遠の聖少女、ミニヨンに捧げるアンブロワーズ・トマのオペラ
首都オペラの2011年公演は1866年、パリのオペラ・コミック座で初演されたアンブロワーズ
・トマ(1811−96年)作曲の3幕物「ミニヨン」を手がける。ミニヨンの「君よ知るや、南の国」は
数少ないメゾソプラノのアリアで、単独の名曲として生き残っている。
原作はドイツの作家ヨーハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの教養小説「ヴィルヘルム・
マイスターの修業時代」、1796年に出版された。演劇人志望の青年ヴィルヘルムの遍歴の
途上に出遭った、男の子の服をまとい、イタリア語とフランス語まじりのたどたどしいドイツ
語を話すサーカス一座の少女がミニヨンである。ヴィルヘルムがミニヨンを子ども扱いする
のに対し、ミニヨンはヴィルヘルムを明らかに愛していた。そもそも病弱だったミニヨンは度
重なるヴィルヘルムへの"失恋"の果て、心臓発作を起こして死んでしまう。
葬儀ミサでは、特殊な処置を施した遺体が「まるで眠っているようだ」と皆を驚かせるが、
そこにミニヨンの「永遠性」の鍵もある。ミニヨンの十字架像の刺青は、侯爵の実弟の修行
僧で、最後は年老いた吟遊詩人として自ら命を断つ男の実子だった事実を明らかにした。
後のプッチーニ作品のトスカ、チョウチョウサン、リュウといった薄幸の女性の先駆けとなる
永遠の聖少女、ミニヨンは多くの作曲家にも霊感を与えた。オペラではトマが有名だが、シュ
ーベルトはゲーテの詩による歌曲「ミニヨンに」D161、シューマンは独唱と合唱、オーケスト
ラによる宗教音楽「ミニヨンのためのレクイエム」作品98bを書いている。
トマ作品の台本作家、ミシェル・カレとジュール・バルビエはゲーテの原作に大幅な脚色を
加えた。ミニヨンの実父の名ひとつ挙げてもアウグスチンからロターリオに変わるなど「第2
の創作」の様相を呈しているが、最大の違いは結末にある。原作はミニヨン、実父とも死に、
ヴィルヘルムは別の女性と結婚する。だがオペラは全員が命をとりとめ、ヴィルヘルムとミ
ニヨンが結ばれる。柔らかく温かな音楽に包まれ、ハッピーエンドへと向かうフランス語歌劇
の名作である。
(池田卓夫=音楽ジャーナリスト)
|
2011年 |
9月 |
3日(土) |
4:00 PM 開演 |
|
|
|
( 3:15 PM 開場 ) |
|
|
9月 |
4日(日) |
2:00 PM 開演 |
|
|
|
( 1:15 PM 開場 ) |
神奈川県民ホール 大ホール
(MAP↓)
|
総監督 |
永田 優美子 |
指 揮 |
渡辺 麻里 |
演 出 |
三浦 安浩 |
芸術顧問 |
奥畑 康夫
|
管弦楽団 |
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 |
合 唱 |
首都オペラ合唱団
慶應義塾ワグネルソサィエティー
男声合唱団OB有志
慶應義塾大学日本女子大学混声
合唱団コールメロディオン有志
|
助 演 |
赤い靴児童劇団
|
主 催 |
首都オペラ / 神奈川県民ホール
[指定管理者:
公益財団法人 神奈川芸術文化財団]
|
助 成 |
芸術文化振興基金助成事業
[公財] 三菱UFJ信託芸術文化財団
[公財] 花王芸術・科学財団
[公社] 企業メセナ協議会認定
|
協 力 |
横浜湘南ロータリークラブ茜会
|
後 援 |
神奈川県 ・ 横浜市
神奈川県教育委員会
葉山町 ・ 葉山町教育委員会
朝日新聞横浜総局 ・ 神奈川新聞
tvk
|
美 術 |
鈴木 俊朗(東宝舞台) |
照 明 |
奥畑 康夫 |
衣 裳 |
小野寺佐恵(東京衣裳) |
音 響 |
関口 嘉顕 |
舞台監督 |
徳山 弘穀 |
舞踊監督 |
横井 茂 |
演出助手 |
根岸 幸
柳亭 雅幸 |
ヘアー・メイク |
篠崎 圭子 |
副指揮 |
諸遊 耕史
志村 健一 |
合唱指揮 |
川嶋 雄介
蛛@ 暁志 |
コレペティトゥーア |
長澤恵美子
森 順子
山岸真紀子
山田いづみ
|
制 作 |
平松 八樹
永田 絵美
飯田 裕之
大塚 樹美
|
|