チラシ画像、チラシが出来次第添付致します

10月11日
アラベラ  津山 恵
マンドリカ  月野 進
ズデンカ  山口佳子
マッテオ  内山信吾
ヴァルトナー  佐藤泰弘
アデライーデ  佐伯葉子
フィアカーミリ  石井実香

10月12日
アラベラ  藤井直美
マンドリカ  安藤常光
ズデンカ  渡辺文子
マッテオ  佐々木洋平
ヴァルトナー  佐藤泰弘
アデライーデ  相馬百合江
フィアカーミリ  梅津 碧

10月11日、12日
エレメル伯爵  浅野和馬
ドミニク伯爵  御舩 鋼
ラモラル伯爵  宇田川慎介
占い女  前坂美希
ホテルのボーイ  柳亭雅幸

 解 説


シュトラウスとホフマンスタール、
最後の共同作業に咲かせた大輪の花


総合芸術(ゲザムトクンストヴェルク)を目指し、台本と作曲を1人でこなしたワーグナーを 別とすれば、優れたオペラが生まれる背後には必ず台本作家と作曲家の長く、緊密な 共同作業がある。古くは「フィガロの結婚」「コジ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョヴァンンニ」 の3部作を完成したダ・ポンテとモーツァルト、「オテッロ」の高みを極めたボーイトと ヴェルディ、「蝶々夫人」でも知られるイルリカ&ジョコーゾとプッチーニなどなど。 中でもウィーンの文学者フーゴー・フォン・ホフマンスタールとバイエルンの作曲家 リヒャルト・シュトラウスのコンビの完成度の高さは、群を抜いているといって過言ではない。

第1作、「エレクトラ」(1909年初演)に始まり「ばらの騎士」(1911年)、「ナクソス島のアリアドネ」 (1912年)、「影のない女」(1919年)、「エジプトのヘレナ」(1928年)、「アラベラ」(1933年) まで四半世紀弱の間に6作のオペラ。さらにカンタータ「優れた者を、早き幸は」(1914年)、 バレエ「ヨーゼフの伝説」(同)、コメディ・バレエ「町人貴族」(1918年)、祝祭劇「アテネの廃墟」 (1924年)といったレアな作品にも、共同作業の範囲は及ぶ。

詩人、作家、劇作家と多彩な顔を持つホフマンスタールはネオロマン主義の旗手と目され、 後期ロマン派の作曲家シュトラウスとは時代精神を共有していた。何より、言葉と音楽を高い 次元で融合させた20世紀以降の音楽劇場(ムジークテアーター)様式の礎を築いた偉人であり、 演出家のマックス・ラインハルトらとともに、ザルツブルク音楽祭も創設した。

「アラベラ」では当初、「3幕の喜劇的オペレッタ」を目指したホフマンスタールと、「『ばらの騎士』 を超える大作」を望むシュトラウスの見解が大きく食い違い、現存する往復書簡集にも激しい 応酬が生々しく収められている。だが長年のパートナーどうし、何度も意見をすり合わせ、 たそがれ行くウィーン社会の夕映え(アーベントロート)を美しく描いた作品であっても、 決して「ばらの騎士」の二番煎じではない傑作が誕生した。1929年の台本完成を祝い、 シュトラウスはホフマンスタールに感謝の電報を打ったが、長男の拳銃自殺に衝撃を受けた ホフマンスタールは卒中の発作で急死、それを読むことはなかった。

(池田卓夫=音楽ジャーナリスト)


2014年 10月 11日()  2:00 PM 開演
( 1:15 PM 開場 )
( 5:00 PM 終了予定 )
  10月 12日()  2:00 PM 開演
( 1:15 PM 開場 )
( 5:00 PM 終了予定 )

神奈川県民ホール 大ホール
(MAPをクリック↓)




総監督  永田 優美子
指 揮  中橋 健太郎左衛門
演 出  佐藤 美晴
芸術顧問  奥畑 康夫

管弦楽団  神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合 唱  首都オペラ合唱団

主 催  首都オペラ / 神奈川県民ホール

 [指定管理者:
 公益財団法人 神奈川芸術文化財団]
助 成  芸術文化振興基金助成事業

 [公財] 花王 芸術・科学財団

 [公社] 企業メセナ協議会認定
後 援  神奈川県 ・ 横浜市

 神奈川県教育委員会

 葉山町 ・ 葉山町教育委員会

 朝日新聞横浜総局 ・ 神奈川新聞

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美 術  松生 紘子
照 明  奥畑 康夫
音 響  関口 嘉顕
舞台監督  徳山 弘穀
舞踊監督  横井 茂
ヘアー・メイク  篠崎 圭子
合唱指揮  川嶋 雄介

 楠見 哲之
副指揮  諸遊 耕史

 川嶋 雄介
コレペティトゥーア  長澤恵美子

 森   順子

 山岸真紀子
制 作  永田 絵美

 平松 八樹

 吉田 宣俊

 長澤恵美子

 大塚 樹美