舞台美術 藤田 良勝(Yoshikatsu Fujita)


舞台美術の中のジャンル背景画家として30年。
1959年お茶の水美術学院油絵科を経て、故西村應定(元日展理事)先生に師事。
1961年東宝入社、舞台部美術担当。数々のオペラ、バレー、ミュージカル、演劇にふれ、背景画の伝統と 研究を重ね、諸先輩と共に、舞台機構、照明、音響技術の目覚ましい進歩の中にあって、背景美術の役割 に専念。NHKホールが誕生の頃から本格的に背景画の質的向上を目指し背景幕専門の制作アトリエ(有) 百号画房を設立(1974年)。舞台美術業務の傍ら、現代美術の流れに沿って、ポップからスーパーリアリズ ム、ジャパンアート、国際ビエンナーレ等に関与、雑多な作品を基に舞台美術に情熱を燃やし、今日に至る。
帝劇「屋根の上のバイオリン弾き」に魅せられて(1965年)、その後は親善ローマオペラ(東京文化)「セビ リアの理髪師」、「婚約手形」、イタリアオペラ「カルメン」翌年「ラ・ボエーム」等数々。毎年、NHKニューイヤー オペラ、牧バレー、その他。(1988年)五木賞受賞。
首都オペラに於いては、「万里長城」「トゥーランドット」「カルメン」「椿姫」と旗揚げ以来、美術制作を担当。 また、背景画家としての一筋の道を歩みつづけている。