サロベツ原野

宗谷地方の西に広がるサロベツ原野はサロベツ原生花園のほかにも多くの沼が存在する湿地帯で、夏には多くの花を見ることができます。オレンジの花はエゾカンゾウ、濃いムラサキの花はヒメオオギアヤメ、白い花はワタスゲです。


エゾカンゾウは高さ３０～８０ｃｍで、花は６月中旬～８月上旬に咲き、根際から線形の長い葉を出します。サロベツ原野のほか礼文島利尻島などでも見ることができます。草地にはえます。特に大きな群落を作りエゾゼンテイカとも呼ばれます。　ヒメオオギアヤメは高さ３０～８０ｃｍで、花は６月中旬～７月に咲き、サロベツ原野のほか礼文島利尻島などでも見ることができます。やや湿ったところでにはえます。大小２種類の花びらがあって、外側のものには虎縞模様がありそうです。　ワタスゲは高さ２０～５０ｃｍで、花は５～６月に咲いてしまい、その後、果実に付く綿毛が目立つようになります。湿地に群落をつくります。