ウトロ

 ウトロは夏ばかりではなく冬も知床観光の中心になっています。
 ウトロから知床半島国立公園内に入ると知床自然センターがあります。自然センターでは食事もできますし、知床の自然を紹介したビデオを見ることもできます。またクロスカントリー用のスキーのレンタルもしています。冬は自然センター周りでは野生動物を多く見かけることができますし、乙女の涙などの見所もあります。今回はクロスカントリーを借りて知床の森林の中を歩いてみました。
 自然センターより少し山側の地域は、一時開拓の手が入ったところです。現在は二次林と呼ばれる森林が成長していますが、ところどころに広い空き地のような場所があります。そこからは見事な知床連山が見られます。右から羅臼岳、サシルイ岳、三つ峰岳、オッカバケ岳、硫黄山です。この広い空き地状の場所からはエゾシカの群れを見ることもできるそうです。しかし今日は姿が見えませんでした。
知床連山
知床の森林

 また断崖の上を海岸沿いに歩くことが、冬にクロスカントリースキーをはけばできます。原生林の林の中を歩き、その林をぬけると流氷に覆われたオホーツク海が顔を出します。晴れていれば、空の青、流氷の白、そして流氷の合間に見られる海の青、そのコントラストが見事です。ゾウノハナと呼ばれるところでは遠くに知床岬を見ることができます。そして同時に知床連山も見渡せます。
 また森林の中ではシジュウカラ・コアカゲラなどの鳥の声を聞き、その姿を見ることができました。そしてエゾシカにも何度か会えました。しかし、流氷が海面を覆いつくしていたためか、オジロワシの姿は見れませんでした。オジロワシが海上を飛ぶ姿を見ることもあるそうです。
 このほか、乙女の涙・男の涙と呼ばれる海に直接落ちる滝を見ることができます。青く凍りついた滝はまさに自然の芸術です。

 ウトロはオホーツクに沈む夕日を見ることができる町です。これは宿の屋上から撮ったものです。
 ウトロから斜里へ向う帰りのバスの車窓から、何度もエゾシカの群れを見かけました。山側(進行方向左側)の座席に座ったときは注意深く林の中を見てください。
 また夜は時からオーロラファンタジーと呼ばれるレーザー光線を使ったショーが行われます。かつて知床でオーロラが見られたことがあり、それをスモークのスクリーンにレーザー光線を照射することで再現しようとしたものだそうです。自然センター周辺の森林には見られなかった観光客が沸いて出てきていました。こことオシンコシンの滝が観光客の多いところです。もし知床の本当の魅力を感じたいのなら、バスを降り自分の足で歩いてください。


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