大雪山に咲く花々 |
ロープウェーイは6時(8月〜9月)から運転しています。
−−−お鉢平−−−
黒岳山頂から大雪山の中心部へすすめば、さらにすばらしい景色に出会うことができます。
まず黒岳石室へむかいます。この黒岳から石室の間にはイワウメの群落があり、夏は白い花を咲かせ、秋には(9月上旬)には紅葉します。黒岳から15分ほど下ると到着するこの山小屋が最後のトイレとなりますので、休憩をして用をたしたほうが良いでしょう、特に女性の方は。ここは日本一高い売店です。なんとビールが600円、コーラが300円です。
この手前に7月頃までは雪渓があり、この雪渓の水が山小屋の飲料水となっています。
石室を発ち、お鉢平展望台へむかいます。この道は雲の平と呼ばれるところを通るほとんど平坦な道です。実はこのコースで一番辛い上りはリフトを降りてから黒岳山頂までなのです。ですから時間に余裕をもって層雲峡を訪れて下さい。雲の平を歩いているとチングルマの白い花(写真)を目にすることと思います。秋ならば実がなっていたり、葉が紅葉していたりします。その他コマクサやキバナシャクナゲなどを見ることができるでしょう。またコケモモなどの実がなるためホシガラス(写真)などの高山鳥を見ることもできます。
平坦な道から登りになるとお鉢平展望台はすぐそこです。岩の足場の登り坂を登り、ナナカマドなどの木の横を摺り抜けると展望台です。ここから大雪の噴火口であるお鉢平が一望できます。お鉢平の中は新緑、紅葉、枯れ野、新雪と季節により違った 表情を見せます。大雪山の季節の足取りは速いので、どの季節になるかは行ってのお楽しみです。
展望台を出てしばらくは平坦な道を行きます。やがて道が左に折れると北鎮岳への登りになります。このあたりまでが花や紅葉を楽しむことができます。北鎮岳の登りは左にお鉢平、右に雪渓、後ろに凌雲岳を見ての道です。雪の多い年は、7月は雪渓の上を歩くことになります。ガスが出ていたら引き返した方が無難でしょう。足を踏み外したらお鉢平へまっしぐらです。北鎮分岐から北鎮岳山頂までは15分くらい体力と時間に余裕があれば、足を伸ばしましょう。
北鎮分岐からいくつものアップダウンを繰り返し、中岳、間宮岳、松田岳を越え北海岳にむかいます。常にお鉢平を右に見てのこの道は、旭岳や当麻岳・白雲岳など様々な山が望める道でもあります。天気が良ければ、トムラウシ山も見られるでしょう。昼食は間宮岳あたりになるでしょうか。風の通り道なので夏でも曇ってきたら暖かいものでも飲みたくなります。ポットなどに暖かい飲み物を入れておくのも良いでしょう。ロープウェーイの5合目駅の自販機で暖かい缶飲料が売っています。
北海岳も展望のよいところですが風の通り道にため寒いときは、写真休憩だけにして、北海沢へ下りましょう。もちろん暖かければ、北海岳で休憩しましょう。途中ベンチのある休憩所があるのでそこで休憩すると良いでしょう。北海岳からの道は腰の高さくらいの木の中を下る道なので、このあたりでは秋なら紅葉が楽しめます。
このあと北海沢・赤石川を渡りと登りになり石室に戻ります。ここあたりもウラシマツツジやナナカマドなどの背丈ほどの木が生えていますので秋の紅葉はみごとです。
ただし山の景色は天気次第、雨が降っているときは、山に登っても寒いだけそんな時は温泉に浸かるなりしてください。
左の写真は映月峰と呼ばれる岩峰です。層雲峡のロープウェーイ乗り場付近から見られます。写真は7月の雨上がりに撮ったものです。まだ新緑の色が残っています。秋、といっても10月には紅葉するということです。紅葉した景色を見られた方は是非その様子を知らせてください。
コースタイム
層雲峡---(0:30)---7合目---(1:00)---黒岳山頂---(0:20)---石室
---(1:30)---北鎮分岐---(0:25)---中岳分岐---(0:30)---間宮岳
---(0:50)---北海岳---(1:30)---石室---(0:30)---黒岳山頂
---(1:20)---7合目---(0:50)---層雲峡
層雲峡---7合目はロープウェーイ・リフトを利用
ロープウェーイ1600円・リフト500円(往復)
休日のロープウェーイは混雑します。特に朝の始発は混雑が激しくなります。
ユースホステルの会員証を提示するとロープウェーイ料金は1割引になります
−−−層雲峡の日帰り入浴できる温泉−−−
不老の湯
町営のため310円と安い(1996年)。消費税アップで値上げになるかもしれません。深めの浴槽が特徴です。石鹸やシャンプーはおいてありません。
層雲閣
浴室はホテルの最上階にあり、露天風呂があります。また無料の休憩室があり、一日のんびりできます。ただし日帰り入浴は5時までです。入浴料は1000円です。