メゴチ(ネズッポ)
●メゴチ、房州ではネズッポと言う。(東京でもネズッポと言う人もいる。)
●我々は、一言でメゴチと呼んでいるが、実際には数種が入り交じっていて、識別するのは困難である。また、学者の間でも和名が混乱しているらしい。
いずれにせよ、この魚は北海道から本州四国沿岸に分布し、キスやカレイの外道として知られている。
●魚体は非常な粘液で包まれていて、粘液が独特の臭気を発する。しかし、粘液を除去すると肉量が多く、しまりのいい、さっぱりした味で、刺身、椀種、天ぷら、煮物と料理を選ばず美味である。
●この魚、一般の市場に出ることはほとんどなく、漁獲のほとんどは料理店に回され、天ぷら種として供される。食通の間では知られた存在である。
調 理 法
●先にも書いたが、ぬめりをとらないと独特の臭気があって食えない。
●釣りの本等によると、ぬめりは、塩をかけてもみ洗いをすると取れると書かれているが、著者はほんとうにこの魚を料理したことがあるのかと疑う。そんなことじゃ簡単に取れないのだ。ナマズが走であるように、この魚も皮を剥いて調理する。
●皮を剥くには
1.魚の頭を左向け、背中を上にしてまな板上に置く。
2.左手で頭を押さえ、包丁で首のところの背骨を切断する。
  (喉の皮が残るように。)
3.左手で頭をつかんだまま、魚を裏返す。
4.包丁の峰で、切断した背骨を押さえて、頭を尻尾に向けて引っ張る。
  これで、内臓ごと簡単に取れてしまう。
●皮を剥いだら、三枚に下ろすが、天ぷらにするときは両身を尻尾でつなげておく。
●刺身にするときは、普通に三枚おろしをして、細作りがよろしい。
仕掛け・釣り方(ボート釣りの場合)
●竿
短いリール竿と、スピニングリールの組み合わせがよい。
おもちゃレベルの竿で十分だ。

●道糸
スピニングリールに3号程度の糸をいっぱいに巻いておこう。

●餌
一般にゴカイを使う。
他に、小エビのむき身でも釣れる。

●仕掛け
片天仕掛けで、キスやカレイと共通。
釣具店で出来合いを買うのが簡単だ。
●釣り方
舟は、安定のいい和舟を使うのが理想的であるが、舟足が遅い、漕ぐのが難しい等の欠点もある。また、山の立て方、舟の流し方(練り方)、糸のさばき方(竿を使わない)等、それなりの独特の技法を要する。
したがって、初心者が簡単に釣る場合は、ボートを使い、アンカーを入れて、投げ竿で舟の周辺を探り釣りする。