かかとの高さが変えられる足部

下肢切断障害者にとって、靴の高さと義足のかかとの高さを適合させるのは、大きな悩みの種でした。また、和式生活においては、屋内で靴を脱ぐために踵高の固定された義足では屋内で非常に歩きにくいという問題も抱えていました。
ここに、体表的な踵高可変機能をもった足部を掲載します。足部選択の一助になれば幸いです。

Total Concept Ankle/Foot system
輸入元: パシフィックサプライ株式会社
切り替え段数: 無段階(裸足状態〜50.8mm)角度で、-10°〜25°
踵高の調整のために靴を脱ぐ必要がない。調整機構が外からまったく見えない。踵高が0mmから約50mmまで無段階に調整できる。私見ながら、これは画期的なアイデアである。
この足部の踵高を調整するには、写真では見えにくいが踝(くるぶし)のところにある黒いボタンを押すことで−10°から25°まで無段階に変えられる。これは、最大の25°に調整した場合、最小のサイズの足部で38.1mm。最大のサイズの足部では50.8mmに換算される。
Century社のカタログより引用
上の4枚の写真は、鉄道弘済会東京身体障害者福祉センターで撮影。
撮影:宝亭鈍騎

H.Fフット
製造元: 株式会社 H.F義足研究所
切り替え段数: 7段階(裸足状態〜40mm)
写真では向こう側に位置するボタンを押した後、手前の白いノブを回すことで、踵高を7段階に切り替えることが出来る。
同社カタログより引用
写真:同社ホームページより盗用

踵高調節型足継手(M1002)
製造元: 株式会社 今仙技術研究所
切り替え段数: 2段階(0〜10・0〜20・0〜30・0〜40mm)4種類
窓の中に見えている白いスペーサを、外から左右にスライドさせることにより、ワンタッチで踵の高さを変える事が出来る。調節は2段階で、スペーサは4種類準備されていて、使用する靴に合わせて取り替えることが出来る。
同社カタログより引用
写真撮影:宝亭鈍騎

このページでは、踵高調整機能に付いてのみふれておりますが、3機種ともに他にも優れた機能を兼ね備えています。詳細な説明は担当の義肢装具士にお尋ね下さい。また、使用にあたっては切断の状況等によって適不適があります。併せて義肢装具士にご相談下さい。
なお、製造元等の社名はパーツメーカーであり、義肢製作所ではありません。
文責:宝亭鈍騎