インテリジェント義足膝継手
製造元:株式会社ナブコ 制御システム事業部
概要
マイクロコンピュータによる遊脚期の自動制御で、自然な大腿義足歩行を実現した、世界初の国産膝継手で、わが国の義肢制作の歴史から見ても、、大半の骨格部品を欧米諸国からの輸入に頼らざるを得なかった当時、これは画期的な製品として、世界の注目を集めたものです。
この義足膝継手は、空圧シリンダをマイコンが制御することで、ゆっくり歩けば空気圧シリンダの反発力を弱めて、下腿部をゆっくり振り出し、速く歩けば空気圧シリンダの反発力を強めて下腿部の振り出しを早めます。従って、ブラブラ歩きから早歩きまで、速度を自在に変化させて歩くことができます。
このためには、同社の取り扱い講習を受講した義肢装具士がマイコンへのデータ入力を行う必要があります。
沿革
1977年 兵庫県リハビリテーションセンターと神戸大学瀬口研究室の共同研究開始
1985年 神戸製鋼が実用化研究を開始
1990年 (株)ナブコ、神戸製鋼より製品化研究を受け継ぐ
1993年 製品販売を開始

構造と特徴

刻々と変化する歩行速度は、センサーによって膝の屈伸速度として検出され、その適正値をマイコンで計算した後、空気圧シリンダの弁を開閉して反発力を加減します。

その結果、速く歩くときは膝の動きが固くなって義足の振り出しが早くなります。また、ゆっくり歩いているときは、膝が柔らかくなり、棒足歩行のような状態がなくなり、綺麗な歩容が得られます。

電池の寿命は、約一年ですが、電池が切れても歩行速度に対応しなくなりますが、一定速度で歩くことは可能です。電池が切れても調整データは消えません。

膝の最大屈曲角は155度です。

装着者の主な感想

  • 義足の振り出しが軽く感じられる。
  • 疲れない。楽である。
  • 圧力変化(5段階)に違和感は感じられない。
  • 思ったより早く歩ける。
  • 座位では少し重いが歩くと軽い。
  • 長距離が歩ける。
  • ターミナルインパクトがない。静かに歩ける。
こちらにも、装着経験者等の率直な意見があります。

ご注意

この義足について、製作などの相談は、担当の義肢装具士になさるのが良いと思います。
参考文献: 鉄道弘済会東京身体障害者
福祉センターの現況について
インテリジェント義足膝継手
ご使用の手引き (株)ナブコ
文責: 宝亭鈍騎