ファンタジックでスケールの大きなテーマ曲が二つ。主人公アレクサンダー教授の曲と”イーロイ族”の曲です。前者は元気のよい冒険活劇風、愛らしいラブソング風、または笛のソロやピアノソロでしっとりと聞かせてくれます。後者はヒーリングミュージックで有名な「アディエマス」風の曲で、アフリカのどこかで話されているような言語で女性が歌います。映画の評判はアレでしたが、音楽は一級、映画のテーマや映像によく合っていたと思います。流石。

いつ聴いても、何度聴いても、未だに飽きません。
何度も同じフレーズが出てくるのがしつこい！という声も聞かれるこのアルバム。厳密には”ライトモチーフ”と言えないかもしれないけど、ブラックパール号やジャックのテーマ曲等が様々に表情を変えて登場し、最初から最後までずっと『パイレーツ〜』の世界に浸れる、『スター・ウォーズ』のサントラと同様の楽しさが味わえます。ジマーから「彼こそが海賊」を託されたバデルトのお手柄と言えるでしょう。（映画のクレジットを見ると全てにジマーの手が入っているようだけど）
＊国内盤は、CCCD版とCD版がありますので購入時は要確認。