たまとリンのページ(仮)
サ ン ト ラ
アッティラ大王
Attila (2001)
ニック・グレニー=スミス
★★★★ローマ帝国を脅かした遊牧民・フン族のアッティラ大王を描いた米USA Network制作のTVミニ・シリーズのサントラです。演奏はブタペスト・フィルム・オーケストラ。『ザ・ロック』のサウンドと『グラディエーター』の曲を足して二で割ったイメージです。殆ど戦闘シーンをはじめとした勇ましい曲で占められていて、心理描写や戦闘シーン以外の状況描写、またエスニック風味(ローマ側が主役ではないし、詳しいフン族の風俗など不明でしょうからね)は少な目です。その戦闘シーンなどは、『グラディエーター』の壮大で先鋭的な音には及ばないものの、やわらかなオーケストラの音とシンセベースのビートやシンセ・ドラムの合いの手が入るこちらの方が、幾分軽やかで聞き疲れなく楽しめました。ただし、音質は悪いです...。高音に伸びがなく、また各楽器の音像もぼやけていて、一枚幕がかかったような感じです。
仮面の男
The Man in The Iron Mask (1998)
ニック・グレニー=スミス
★★★★★心にグッとくる泣きのメロディの(1)から始まり、最後の曲まで捨て曲無し。ロマンスや騎士道の雰囲気漂う曲の数々が本当に素晴らしいです。17世紀のフランスに場所を移した、『ザ・ロック』です。
ザ・ロック
The Rock (1996)
ハンス・ジマー/ニック・グレニー=スミス/ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
★★★★★ メインテーマをジマー、その他をNGSとHGWで仕上げた共作です。
このアルバムは捨て曲無し。明確なメインテーマや、キャッチーなメロディかつスリリングなアクションテーマ、ティン・ホイッスルがきれいなメロディを奏で心安らぐ(3)や軽やかなアコースティック・ギターで映画を締めた(7)などバラエティに富んだ内容で飽きさせません。
Cinescenie
Cinescenie (2003)
ニック・グレニー=スミス
★★★★★フランスのpuy du fou(ピュイ・デュ・フー)という中世フランスのテーマパーク(日光江戸村みたいな所?)で毎年期間限定で催されるショーのサントラです。ブックレットにいくつか写真がありますが、騎馬が駆け巡る広さ、地元民3000人のボランティアによるエキストラ、盛大な花火など、実際に見たらその迫力にさぞかし圧倒されるでしょうね。演奏はブタペスト・フィルム・オーケストラ。テーマ曲他全体のイメージは牧歌的で、フランス革命の(15)や大団円の(22)はいつものrc節が聞けます。公式サイトから購入出来ます。
ラウラの星
Lauras Stern (2004)
ニック・グレニー=スミス/ハンス・ジマー(ヘニング・ローナー)
★★★★ ドイツのアニメ映画。シンセもブラスもない、ゆったりとして優しく、美しい音楽を聴かせてくれます。テーマ曲他3つのメロディの繰り返しですが、木管楽器やチェロでのソロ、女性コーラスが綺麗な(6)、唯一ブラスを聞かせる(18)、まとめの(21)など飽きさせない作り。女性ボーカル曲が2つあるが、これも良い曲です。
欧州でのみの発売。輸入盤店で3800円位で買えると思います。ジャケ絵がそっくりのラジオ・ドラマ版があるので注意です。