おそらく絶版モノ(Rare books)
「スターウォーズ」
「スターウォーズ・帝国の逆襲」
「スターウォーズ・ジェダイの復讐」
映画公開当時に発売されていたノベライゼーション。
左から「スターウォーズ」(角川文庫/ジョージ・ルーカス著・野田昌宏訳)、「スターウォーズ帝国の逆襲」(徳間文庫/ドナルド・F・グラット著・野田昌宏訳)、「スターウォーズジェダイの復讐」(角川文庫/ジェームズ・カーン著・野田昌宏訳)。
今ももしかしたら販売しているかも知れませんが、まず絶版のはず。ただし来年の特別篇公開に先駆け、竹書房からハードカバー&新訳で3部作の小説が96年夏発売予定です。
特にジョージ・ルーカス自ら記した第1作の小説には、映画でカットされたシーンや、映像で表現できなかった心理面や様々なメカニックな情報が詰まっているため、一読の価値あり。古本屋等で見かけたら、すぐにGETしましょう。なにしろ、新訳になると野田昌宏元帥の名訳「光線剣」や「力場(フォース)」といった表現は消えてしまうはずだからです。
「シネフェックス日本語版/ジェダイ日誌」
米国「シネフェックス」誌の日本語版。これは「ジェダイの復讐」の特撮の裏舞台を特集した号。タイトル「ジェダイ日誌」。
1983年の夏にバンダイから出版された「日本語版シネフェックス」の記念すべき第1号がこれ。当時公開されていた映画にあわせ、一儲けをたくらんだようです。
中身は製作過程を追うドキュメントタッチ。ふんだんなミニチュア写真や、マットペインティングなどという技法が当時子供だった僕にはずいぶん新鮮だったのを覚えています。
「シネフェックス日本語版/帝国の逆襲」
同じく「日本語版シネフェックス」第8号として出版された「帝国の逆襲」の特集号。
第1号に「ジェダイ」で、8号目に「帝国の逆襲」とはバンダイの苦労がうかがえますが……(多分売り上げがあまり伸びないので、SWの登場となったんだと思う)……、この間にも「日本語版シネフェックス」はなかなか魅力的なラインナップを出版していました。
第2号に「ブレードランナー」と「ブルーサンダー」、第3号に「エイリアン」と「トワイライトゾーン」、第4号は「スタートレック」と「ブレインストーム」、第5号でリック・ベイカー特集、第6号で「ポルターガイスト」と「ドラゴンスレイヤー」、第7号が「ゴーストバスターズ」と「ライトスタッフ」。
これらのラインナップを見ると「ジェダイの復讐」からいかに長い年月が経ったか実感できて、寂しい限りですが……。
「スターウォーズオリジナルイラスト集」
なんと発行日が1978年6月20日。日本ではアメリカから1年遅れで1978年に公開された「スターウォーズ」のロードショー直前に発売された書籍で、ラルフ・マッカリーによる「スターウォーズ・オリジナルイラスト集」日本語訳版です。
20枚のイラストで構成された中身を読むと、何となく映画のストーリーが分かるという代物。裏表紙を見ると、当時はそのほかにも「ポップアップ絵本」、「ペーパークラフト切り抜き絵本」などが発売されていたことが分かります。
ちなみにこの本も出版元はバンダイ。あの会社はスターウォーズと(あと、ガンダムと)長い付き合いだということが分かります。
そういえば、現在「スターカーズ」のCMを放送している三菱自動車も、その昔スターウォーズのキャラクターを使ってCMを放送していました。あとはコカ・コーラ社のスターウォーズCM参入を待つだけ何だけどなぁ……。
「ぜんぶスターウォーズ」
「ジェダイの復讐」公開当時に本屋で売られていたスターウォーズ本、中子真治氏の監修による「ぜんぶスターウォーズ」です。
当時は同じような映画本があと3社から出版されていましたが、一番出来が良かったのがこの本。集英社の出版です。
巻末にはスターウォーズ100問クイズなるモノがついていて、これがまた非常に難しく、マニアの闘志を爆発させました。例えば……Q「スターウォーズ」でルークたちが飛び込んだゴミ処理場のハッチナンバーは? @326827A351138B380622とか、Qホスのエコー基地でプロボットを発見した38監視哨はどの方向を向いていたか? @第12区域A第25区域B第6区域……ってな感じ。
全国からこのクイズに挑戦したのは1351人。その内100点満点が63人。ちなみに僕は99点で、ケナーの人形を1体もらいました。
「ジェダイの復讐」公開時発売ムック
上の「ぜんぶスターウォーズ」と同時に書店で販売されていたSW本3冊。
左から文庫本サイズのソノラマ文庫刊ムック、「ロードショー」誌特別編集のムック、「スクリーン」誌特別編集のムックです。
中身の方は、お決まりの画面写真満載だけがウリの貧相なもの。「ジェダイの復讐」のストーリー紹介に始まり、過去2作の振り返り、エイリアン集や登場人物の人間関係図などなど……今見ると微笑ましい本です。(当時はホクホクしながら夜遅くまでこういった本を眺めていたもんだけど……)
唯一興味深いのは当時子供ながらに疑問に思っていた「スクリーン」誌と「ロードショー」誌のHarrison Fordをどう表記するか戦争。
「ロードショー」がハリソン・フォードと表記するのに対し「スクリーン」はハリスン・フォードと、「ソ」と「ス」で戦っていたのを思い出しました。覚えていらっしゃる方もいるのでは?
結局世間は「ハリスン」より「ハリソン」を取ったようですが……。
おまけ・その1
JSWFCマガジン(会報)
「ジェダイの復讐」公開直前に発足し、その後崩壊したジャパン・スターウォーズ・ファンクラブの会報です。
M東宝が映画公開時のブームを当て込んで作ったこのファンクラブも、「ジェダイの復讐」公開後2年近くたった第8号の会報では、他の新作SF映画を紹介したり、スターウォーズファンによるスターウォーズ以外のSF映画の人気投票(何じゃそりゃ)をやったりして、もう、息も絶え絶え。
最後のページには断末魔の叫びのごとく「85年もJSWFCは続きます!」の苦し紛れの文句と、「SWサーガ新編製作準備段階に突入のニュース!?」という大ウソが記されています。
1999年予定の新サーガ公開時には、また復活するのでしょうか?
東宝の動きにも注目。(写真中央下は会員証)
おまけ・その2
トーン・トーン・トラックス(会報)
昔、日本を代表する私設スターウォーズ・ファンクラブだった「リトル・ファルコン」の会報です。
300人以上の会員を有し、当時板橋区に住んでいらっしゃった岡本久美さんという女性が手作りで発行していたこの会報。今読み返しても「スターウォーズ」への愛が詰まった素晴らしいファンクラブであった事が分かります。
僕も当時「アクバー提督のあごひげ」というニックネームで彼女宛に投稿をせっせと送り、この会報に自分の描いたイラストや文章が載るのが嬉しくてしかたありませんでした。ああ、懐かしい。
「ジェダイの復讐」公開後、おそらく3年あまりで自然消滅したと思われるリトル・ファルコン。僕は是非、あのファンクラブの再興を願いたいと思い、リトルファルコンの復活の夢をこのホームページに賭けています。
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Created by NOBU HORITA
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