本沢温泉(Honzawa Hotspa.)

 本沢温泉 
 夏沢峠経由硫黄岳へ 
 本沢温泉露天風呂 
 本沢温泉案内 


レンゲツツジが咲く本沢温泉林道
 本沢温泉は八ヶ岳硫黄岳の直下標高2150mにある日本第二の高所にある温泉です。ちなみに第一位は立山の地獄谷温泉。そのため以前は7〜8割が登山者でしたが、ジープによる送迎を始めてから家族連れの利用が増えたとのことです。
 現在は送迎をしていないので、駐車場から本沢温泉には歩いていかなければなりません。4WDはゲート(本沢温泉まで徒歩1時間)までは入れますが、普通の車は本沢温泉入口駐車場(本沢温泉まで徒歩2時間)で車を置いたほうが無難でしょう。この先の本沢温泉林道は道幅が狭くすれ違いは困難です。途中の天狗岳展望台(本沢温泉まで徒歩1時間20分)までは比較的良い道ですが、この先は傾斜もきつくなり、道幅もさらに狭くなります。道の状況は雨量などによって変化しますので、本沢温泉に電話などで確認したほうが良いでしょう。
 この道はずっと森林の中ですので、ほとんど展望はききません。また4WD駐車場までは車が通るため、足元が荒れていてあまり歩きやすいとはいえません。しかしこの道にはオレンジ色のレンゲツヅジが咲いていて登山者の目を楽しませてくれます。また野ウサギが飛び出してくることあります。我々は運良く出会うことができました。また途中の天狗岳展望台は北西方向に展望が開け八ヶ岳の天狗岳をのぞむことができます。本沢温泉までの道のりで唯一展望が開けているところといってもいいのがこの展望台です。ここから4WD駐車場までは20分くらいの道のりですがですが、傾斜も急ですし4WD駐車場付近はスペースがあまりないので、ここで休憩するとよいでしょう。
 4WD駐車場からはやや歩きやすい道になります。この道も本沢温泉の関係者の車や、林業関係者の車が通行します。ここからは森林が深くなり、植林から原生林に変わったのかと思えます。日差しや風が遮られるます。道はそのうち川に沿うようになると、本沢温泉にだいぶ近づいてます。天気がよければ遠くに山並みが見らえることでしょう。
 道が平坦になり、下り坂も出てくると、本沢温泉はもうすぐです。カラマツ林の合間に建物が見えたら、それが本沢温泉の宿泊施設です。最後に九十九折りの坂道を登ると本沢温泉の玄関に着きます。

  本沢温泉 

周辺に咲く高山植物(イワウメ?)
 建物はカラマツ林の斜面を巧みに利用して建てられています。山小屋ですが個室もあります。山間の狭い土地に建てられているため。部屋は狭く、窓のない部屋もあります。電気、電灯がつくのは暗くなってからですので、小人数(2〜3人)で個室を使うときは懐中電灯は必需品でしょう。  食事は周辺でとれた山菜を中心とした鍋と鯉こくなどで、決して豪華ではありませんが、深い山の中で食べると、その趣は格別のものがあるはずです。
 本沢温泉には露天風呂と内風呂があります。内風呂は総桧造りです。なんといっても、おすすめは八ヶ岳硫黄岳を見ながら入浴できる
露天風呂です。宿から10分ほど歩いた湯川のほとりのがれた斜面に露天風呂はあります。時間があれば食事の前に散策を兼ねて露天風呂に入りにいきましょう。  露天風呂はPH2の強酸性の硫黄泉ですが内風呂はPH6の弱酸性です。なお環境保護のため本沢温泉では石鹸などは使用できません。

 夏沢峠経由硫黄岳へ 

硫黄岳山頂よりのぞむ八ヶ岳。左から赤岳、中岳、阿弥陀岳
 本沢温泉から林の中を急な登りを夏沢峠に向かいます。途中、露天風呂への分岐、天狗岳への分岐がありますが、案内板がしっかりしていますので迷うことはまずないでしょう。
 九十九折りの坂道を何度も登るとやがて、東の方の展望が開け夏沢峠に到着します。途中には高山植物も咲いています。夏沢峠には二つの山小屋があります。その一つ夏沢ヒュッテにある有料のトイレは、とても清潔です。
 夏沢峠を過ぎ、しばらく行くと森林が切れ展望が開けてきます。そのうちがれ場のようになり、シャクナゲなどの高山植物も見られるようになります。硫黄岳から横岳にかけてのガレ場ではコマクサ群落が7月には開花の時期をむかえます。急な登りですが、前後左右の景色を楽しんでいれば苦にならないかもしれません。前方に硫黄岳、後方には天狗岳や蓼科山が、左には関東山地の山並み、右には茅野方面の景色が見れます。
 山頂が近づくと尾根が細くなってきます。左はやや急な斜面、右は硫黄岳のがれた急な断崖です。この断崖にイワツバメの姿を見ることが出来るかもしれません。足元が石を敷きつめたような急な斜面を登りきると硫黄岳の山頂です。
 山頂に着いたとたんに赤岳、横岳などが目の飛び込んできます。前方に主峰赤岳を中心とした八ヶ岳、後方に天狗岳や蓼科山、左には関東山地の山並み、右には茅野方面の景色が見れます。まさに360度の絶景です。山頂はがれ場ですが広く、休憩の場所に最適です。ただし風の通り道ですので、防寒対策はしっかりしてください。

 車の人もバスの人も時間の余裕があれば、稲子湯で汗を流してから帰るとよいでしょう。日帰り入浴料は525円 、休前日などは外来入浴午後3時ごろまでに制限されることがあります。

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