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其ノ六:GORE-TEX MOUNTAIN PARKA

今回はすごい!初期acgにこんなゴアテックスのマウンテンパーカがあった!その名も「チェルビーノジャケット」!縫い目もしっかりシームシーリングされた、完全防水アウタージャケットです。当時の価格は\42,000。この作りを見ればうなずける値段ですが、これがマーモットやpatagoniaならまだしも、当時無名のacgと言うブランドに\42,000払う人は居たのだろうか?やっぱり売れなかったんでしょうね。しかしポケットの切り返しとか、配色もかっこいいですよね。しかもこのポケットが、すごく使いやすい絶妙な位置についてるんです。腰に2つ、左胸に一つ、あと内側に一つあります。すべて取っ手がついていて、機能的です。

名山タグです。むぅ!フロントジッパーの内側にもう一つジッパーが!こ、これはもしや!

裾と、腰部分にドローコードがあり、しっかり体にフィットさせることが出来ます。また、フロントジッパーはダブルジッパーになっていて、ジッパーを閉めたまま下からも開けるようになっています。このあたりも完全に一流アウトドアブランドのマウンテンパーカと同じ機能を備えています。

袖口はベルクロで調節可能です。そしてループがついていて、あのマカルジャケットの袖口についているボタン付きのループと合体!そして…

フロントジッパーも完全に合体!このチェルビーノジャケットは、マカルジャケットをはじめとしたいくつかの初期acgフリースをライナーとして合体させることが出来るのです。かっこいいぜー。

しかもこの二つ、合わせて1万以下で手に入れられる。Patagoniaやワイルドシングスみたいな流行ものもいいけど、こんな自分だけの一着、探してみるのもいいですよね。

このほかに、セロ・トーレというゴアテックスジャケットも存在します。フード一体型で、フリースのジップいんには対応していませんが、そのモデルもまたかっこいいです。いずれ紹介するつもりです。

 

初期acgが、こんなウェアを作っていたというのも驚きです。モワブやリバデルチを作っていた、当時の意気込みは相当なものだったのでしょう。本気で、アウトドアクロストレーニングを、スポーツの一ジャンルとして確立させようとしてたんですね。こういうチャレンジ精神、今のナイキも忘れて欲しくないです。なんか次々と新作が登場して、一つ一つのモデルに対する思い入れみたいなものが、どんどん薄れていってるような気がします。次回のacgウェアの更新では、初期acg当時の、一つのモデルに対する思い入れを象徴するウェアを紹介したいと思います。