知床峠はとても風が強く、この旅行で初めて寒さを感じました。 その風のおかげで羅臼岳の雲も切れ、山頂が顔をのぞかせていました。 山頂付近はうっすらと雪化粧していました。 まるで山全体がパウダーをかけたケーキのようでした。 峠からは国後島が半分も見えません。 そこで車ですこし峠を下ったあたりから国後島を見ました。
羅臼の町を通過し薫別川まで走りました。薫別川は鮭の溯上する川で、上流には人工孵化場があります。 以前(9月)に旅行したときには河口付近に溯上するために多く鮭が集まっていました。 ところが今回はわずかしか鮭の姿はありませんでした。それも力なく泳いでいました。 そしてそばには多くの鮭の死骸が横たわっていました。 どうやら産卵を終え落ちてきた鮭のようです。 死んだ鮭をねらって、河口や海上にはカモメやカラスの姿が多数見られました。 例の蟹をただで食べさせてくれたドライブインの人の話ではちょうど鮭が溯上しているとのことだったのですが。
それでもサーモンパークなら何とかなるかもと思い標津サーモンパークへ行きました。
標津サーモンパークにあるサーモン科学館入り口には「鮭の溯上見られます」との掲示がありました。
ニッポンレンタカーの地図にはこのサーモン科学館の割引券がついています。
館内には水槽に鮭、マスなどの飼育されていました。またサーモン科学館内には標津川から人工の魚道がひかれていて、そこで鮭の溯上が見れるのです。
その魚道には1m以上あるのではないかというでかい鮭が泳いでいました。
サーモン科学館のところは水槽になっているので、その様子が良く見えます。
次の急流を上がるために淵を悠然と泳いでいるようでした。
次に標津川にかかる橋の上から鮭の溯上を眺めました。100、200、300?数えきれないほどの数の鮭が溯上していました。
この橋のところで川をせき止めてあるので、全ての鮭は人工の魚道を通りサーモン科学館(および人工孵化場)へ行かされてしまいます。
実はサーモン科学館に入館しなくとも、この橋の上から鮭の溯上は見られるのです。
標津から再び知床峠を通りホテルに戻りました。 午前中とは違い風はおさまっていましたが、それでも知床峠は寒かった。 このとき知床峠で食べたじゃがバタもうまかった。 知床横断道路のウトロ側では2度エゾシカに出会いました。 知床のエゾシカは人に慣れているので、車から降りなければ逃げることはありません。 以前写真を撮ろうと車を降りたら、その瞬間に逃げられてしまったことがありました。
ホテルに戻ったあとウトロの夕日を見に行きました。
ウトロの夕日はとても綺麗で個人的に気に入っています。この日も期待通りでした。
ブユニ岬から見るつもりだったのですが、ここからは海に落ちる夕日しか見られません。
そこで三角岩とオロンコ岩(いずれもウトロ港にあるウトロのシンボル的な岩)の間に夕日が落ちる場所へ移動して見ました。
この日の夕食はフルバイキングでした。 大き目のエビフライは身が厚くぷりぷりしていました。帆立の炊き込みご飯は出汁がきいていてそれだけでも十分なほど。 その他、お造り、知床地鶏のから揚げ、スモークサーモン、シュウマイなどがメニューにあります。 またケーキ、アイスクリーム、コーヒーなどがメニューにあるので、食後のデザートもばっちりです。