赤磐雄町の田植え(その2)

田村杜氏

田植え開始

  利守酒造から田んぼまでは5分とかからない。とてもいい天気で日差しがきつい。田んぼの周りには、きれいな水の流れる小川があり、田んぼには、1列分だけ見本の苗が植えられている。苗を見ても素人目には普通の苗に見える。この苗が、あの背丈が高く、大粒の赤磐雄町に育つのだ。
 「2・3本の苗の根元の方をもって、こうやって目印の所とその間にも植えてください」
  田村杜氏から説明がある。一定間隔で赤いビーズの目印のあるひもを、目印に引き、横一列に皆が並んで植え、一歩下がってひもを次の列に合わせ、また植える。これなら私でも横のラインはそろいそうだ。
  田んぼに入る。ひざの少し下まで、田んぼに埋まる。その分、腰を曲げなくて良いので楽かなと思う。これだけ深く耕して準備をするのはかなり大変そうだ。
  皆が並ぶとちょうど田んぼの幅くらいになる。一人あたり両手を軽く広げたくらい、10株くらいを一列で植える。合図に合わせて植え、一歩下がり、目印のひもが来るのを待って次の苗を植える。まずは2・3本の苗をとるのがうまくいかない。少し根がちぎれるたびに不安になる。
 


[前のページ←] [次のページ→]

木陰浮月粋人盃のページ
Marcyのページ