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『夜這い−ラストチャンス−

byオゾン

おまけの章 「階下編」

 ガチャリと扉を開け、俺は片手に袋を引っさげて寝室にずかずかと入った。
「・・・何ですの?こんな夜中に?」
寝ぼけまなこで不思議そうにこちらを見ている美佳子に俺は残酷なセリフを放つ。

「どうせこれで最後なんだからな。思う存分犯らせてもらうぞ」
緊縛用のロープをゆらゆらと見せつけ、にやりとしながら俺は言った。
その言葉で眠気が一変にふっとんだのだろう。目を丸くして驚く彼女。

「ひっ、い、いやぁ!」
必死になって抵抗する美佳子。良く言えばシンプル、悪く言えばあまり色気の無い
ネグリジェをびりびりと引き裂き、俺はその切れ端で作った紐で後ろ手に縛り上げる。

「こんなことをして・・・大声を出すわよ!」
「おいおい、夫婦の秘め事だぞ。誰も助けになんかこねぇよ。」
 彼女の忠告をものともせずに俺はにたりと笑った。
寝室用ライトの薄暗い中でも彼女のぞっとする顔が良く分かる。

 嫌がり何度も叫ぶ声を無視して俺は乱暴に乳房を揉み、ちぎれそうなくらいに
握りつぶして激しく責め立て始めた。
「ああっ痛い! だめ!お願い!」
乳首も痛いくらいにつねってやり、美佳子に悲鳴を上げさせる。


 嫌がる声がますます俺の欲情に火をつける。邪魔っけな股間の布もぶちぶちと
音を立たせながら引き裂いて剥ぎ、俺は美佳子の両足をロープで
ベッドの支柱にくくりつけ、大きく開いた形で固定してやった。
前後の遠い方同士の隅で縛ったから、柔軟な股はほぼ180度の状態で開いている。
中央にはやや濃い目の茂みがくっきりとその姿を表していた。
「なかなかいい眺めだな」
「・・・・酷い」

 諦めに近い表情を浮かべ、美佳子が俺をきつく睨みつける。
だが、少しぐらいの抵抗は俺をいっそう興奮させるだけという事をあいつは判ってない。
「でも少しここが・・・」『ぶちっ!』
「ぁうっ!」
「濃すぎるようだな」
茂みの中の数本をつかんで無造作に引き抜いてやる。恐怖を抱かせるには打ってつけの攻撃だ。
さっきより弱気になった顔でこちらの様子を伺っているのがよくわかった。

「おっと、そーだな。慰謝料のおまけに、ここを綺麗にしてやろう」
そう言いながら、俺は持ってきた袋からシェービングクリームと安全剃刀を取り出すと
美佳子の多めな陰毛の剃り上げを始める。

「えっ?やだ、う・・・嘘でしょ。そんな・・・」
たっぷりつけたクリームで、一旦隠れたいやらしい部分が少しづつまたその姿を表す。
そして茂みを削ぎ取られた、よりいっそう淫らなナニの形を徐々に見せはじめていった。

その間も、美佳子は必死になって何度も止めてくれと哀願したが
もちろん俺はそんなことに耳は貸さない。

 亀裂の周囲をすっかりつるつるにしてやった後、ふたなりの膨らみを
丁寧にタオルで拭きつつ観察する。今まで見た事のない彼女の無毛のクレバス。
小さ目の赤いひだひだが少し覗いており、到底一人の子を産んだものとは思えない程の
ウブな色と形をしていた。そしてその下にある、くすんだ色の小菊。
限界まで足が広がっているから彼女のひくつく後ろの穴まで全て丸見えだ。

 そのままじっくりと時間をかけて、丁寧に割れ目全体を布越しになぶっていると
俺はすでに美佳子の亀裂がぬめり始めているのに気がついた。
「へっ、なんだかんだ言ってもう濡れてるじゃねぇか」
「そっ、そんなこと・・・・」
「待ちきれねぇんだったら、こいつをくれてやるぜ。明日からの俺の代理だ」
開いている方の腕で袋を探り、俺は中から一本の電動淫具を取り出した。
「なによ、それ?代理ってどういう・・・・っあうっ!」

 彼女が言い終わらないうちに俺は男のナニの形をしたバイブを
ぬめりつつある美佳子の亀裂に当てがってやる。
『ブゥゥゥゥゥゥンゥゥゥゥゥヴゥゥゥィィィィィィ』
「あっ、あっ、なっ何これ?!・・・あっ、あひぃっ!と、止めてぇ!」
縛られた四肢を引っ張り、どうにか淫靡な振動から逃れようと身悶える姿が妙に艶めかしい。

 バイブで嬲られるなんて、多分これが初めてなんだろう。
俺だってこいつに見せるのは今日が初めてだ。
今までのこいつの潔癖性から考えて、見せた途端に離婚とか言い出しそうだったから
我慢してやってたが、今夜は思う存分コレで犯らせてもらうつもりだ。


『ンンィィィィィン!ヴゥゥゥゥン!ウンウンウンウゥゥゥン!ヴゥゥゥン!』
「あっ・・・・ひっ、あああっ!んん!・・・・や、やめ・・・っくっ・・・あああん!」
 それから五分近く。当てがう強さや振動を微妙に調整しながら、中には入れずに肉の谷間の
表面のみを俺は責め立て続けていた。そうしながらも反対の手で、すっかり濡れそぼっている
美佳子の肉の洞窟に指を入れ、じゅぷじゅぷと音を立ててかき混ぜる。

「あぅぅ・・・も、もぉだめぇ!・・・ぅうん!・・・死んじゃうぅぅ!」
「死んじゃえよ、気持ち良くて死ねるなら本望だろ?」
振動はやや弱めにコントロールしてある。こいつの性感は開発されてるとは言えない方だから
これくらいではまだイけないだろう。いや、そろそろアレが効いてきた頃だから・・・・・

「あっ・・・・なっ何?・・・なんか・・・・・へん・・・」
「薬が効いてきたようだな。そのうちもっと良くなれるぜ」
熟した肉体に良く効く卵巣ホルモン系の催淫剤。おれはそいつをバイブの振動に
気を取られているうちに、膣奥深くまでたっぷり擦り込んでおいたのだ。

「あふぅ!熱いぃ!あっ、あっ、はぁあん!だめぇ!」
いつしか腰の動きは逃げるような蠕動から、突き出し求める方へと変化していた。
焦らすようにバイブをすっと遠ざけてやると、下半身をもたげて必死におねだりをしてくる。
「んふぅぅん・・・そ、そこ、もっとぉ!」
拒絶するのもすっかり忘れ、美佳子は汗ばんだ肉体をなまめかしく身悶えさせていた。

「やっと正直になりやがって。それじゃ、ご褒美をくれてやるぜ」
びらびらの肉ひだに当てがい、ぶるぶる震わせていた電動淫具を俺は美佳子の
亀裂の中心に突き立て、じゅぶじゅぶとゆっくり沈ませていく。
「あっ!あっ!あああぁっ!・・・・ぃひい!」

 いつもの潔癖性は、もはやかけらも見えなかった。ただただ淫らに腰を蠢かし
飢えた獣のように美佳子は電動淫具の振動を求めていた。
俺は、そんな彼女の豹変ぶりを楽しみながら、手にしたバイブで彼女の奥を
ぐじゅぐじゅかき混ぜ続けていた。

『ヴンヴンヴン!ヴゥヴヴゥヴヴンヴンヴン!』
「あはぁ・・・もっ、もぉだめぇ!・・・イきそぉ!イっちゃうぅぅ!」
「おっと、まだ駄目だぞ。これからなんだからな。」
イく間際まで登りつめさせはしたが、ここでイかせてはやらない。
寸前の状態で奥からつぷりと抜いてやり、じらしてやる。

「やっ・・・あ、あ、あああっ!うずくぅ!イか・・・イかせてぇ!」
薬により、極限にまで性感の高まった肉の内壁。きっと我慢できない程のむず痒い快楽が
美佳子の膣奥じゅうを駆けずり回っているのだろう。
「だぁ〜め。もぅちょっと我慢するんだ。」
「んふぅっ!そっ、そんなぁ・・・」
俺は、刺激を待ちわびてひくつく、ぐしょ濡れの花びらを鑑賞しながら
袋からもう一つの電動淫具を取り出した。

 卵の形をした小型のバイブ。これが次の獲物だ。
そっとつまみ、よく濡れた亀裂に当てがうと、よっぽど中に入れて欲しいのか
美佳子は半泣きの声を上げ、腰をよがらせて下半身を突き出してくる。

「残念だがこれはこっちだ。」
そう言って女性器の後ろにある排泄器官の穴に、俺はその卵を押し込み始める。
ひだを開きながら、美佳子の穴はゆっくりと卵を飲み込んでいった。
「はぁぁん!非道い!あぅぅ、ひどいぃ!」
理性の部分の潔癖性が、不潔な穴を汚辱されてまた回復したのだろう。
涙声で彼女は俺を幾度も罵倒する。が、俺にとっては抵抗があった方が喜ばしい。

「こっちに欲しいのか?」
罵倒の声を無視して、俺はじゅくじゅくになったヴァギナに指を突き刺し質問した。
肉壁のむこうで小刻みに震えるバイブの振動が感じられる。
「あっ、あぅぅ・・・・れて・・・」
「ん?聞こえねぇなぁ?」
「い・・・れて」
「もっと大きな声で!」

 燃えるような焦痒感の虜になっている美佳子に、俺は何度もいやらしい言葉を言わせ
思う存分言葉で恥辱してやった。卑猥な言葉を口にする度、かけらほどの理性が戻るのだろう
恥ずかしそうに何度も眉をしかめている。涙を流す表情で俺の嗜虐心が満たされた。

 美佳子は元より俺の理性もそろそろ我慢の限界だった。
荒い息をする度、肉の狭間から立ち昇るむわっとした性臭が俺の鼻に匂った。
そして「お○んこにぶちこんでぇ!」
と叫ぶ美佳子の要求どうり、俺は自慢のせがれを中にぶちこんでやった。

「ああっ!ああっ!はうぅん!」
「嬉しいのか?ほら、言ってみろよ!」
「うっ・・・うれしいです!あふっ!」
両足をぱっくり開いて縛られたままの彼女を、思う存分激しく突き、回し
壊れそうなくらい手荒に責める。深く、浅く、えぐるような腰つきで何度も突き刺し
ぐじゅぐじゅと音を立てて、いやらしい肉壁をこね回してやる。
「あっ、あっ!イっちゃう!イっちゃいそぉ!ああっ!あああっ!」
「おいおい、もぉかよ。しょおがねぇなぁ、先にイっちまいな」
俺は、きゅっきゅっと締め付ける内壁を更に激しくかき混ぜ、美佳子を絶頂に押し上げてやる。
「あーーっ!あーーっ!イっちゃうぅーー!」
二度、三度とびくびく全身が震え、彼女はあっけなく、そして心底深い絶頂に達してしまった。

 だが、まだ俺の肉欲はおさまってない。足の紐を解いて今度は後ろから責め立てる。
菊座の卵はまだ彼女の後ろに入ったまま細かく蠢いていた。
そのまま、もの足りなさそうな前の部分にさっきのバイブをあてがってやる。
肉棒を挟んだ淫靡な振動のサンドイッチだ。
いや、ホットドッグと言うべきか?そんな下らない冗談を考え俺はにやりと笑った。

クリトリスの包皮を剥き、いやらしくふるふると震える触手で敏感な肉粒をくすぐると。
「はあああぁあん!あああっつう!んぁああ!」
慣れてないこいつには強烈な快楽なのだろう。びくびくと全身を震わせ
今まで聞いた事がないくらいの激しい声で喘ぎまくっていやがる。

 そのまま、立て続けに三回ほど。収まりかける度に、更なる絶頂の高みに登りつめらせ
俺は、美佳子が気絶するまでその陵辱を続けたのだった。



 美佳子が目を覚ましたのは、それから数分した後だった。
縛めを解かれた両手をさすりつつ。彼女は、隣で寝そべる俺に気づく。
「ん、やっと起きたか?」
「・・・・どうして? どうしてこんな事をするのよぉ!?」
恨みまがしい涙声で美佳子は問う。

「悪いな。俺は人一倍性欲が強くてよ。このくらいしねえと満足できねぇんだ。」
「非道い!ひどすぎるわ!余計な恨み無しに綺麗に別れたかったのに!」
「やかましい!最後だけで済んでありがたく思え!
 俺の愛人なんか、お前の代わりにいつもこれよりひどいのを・・・っと」
余計な事を言っちまった。俺はあわてて言葉を止めた。
その事に気づいて美佳子ははっとした表情で俺を見つめる。

「・・・・あの。じゃあ、浮気相手にはいつも・・・・
 その、あたしの代わりにこんな事を?・・・」
「そうだよ。主婦とパートで疲れてるお前を毎日苛めてたんじゃ体がもたねぇだろ?」

しばしの沈黙。

「・・・・・それじゃ、あたしの体を思って・・・浮気を?」
「今言ったんじゃ言い訳にしか聞こえんが、まぁそうとも言えるよな。」
ヒゲをいじって照れくささを隠しながら俺はそれに答えた。

「あの・・・・あたし、あたしね・・・・」
それから、美佳子は自分の心の内を話してくれた。この頃、初めてあった時のように
ノーマルながらも激しくしてくれなくて寂しかった。飽きられたと思ってたと告白する。
「あの、毎日は無理ですけど、土曜の夜くらいなら激しくしていいです。
 浮気も・・・・我慢できなくなった時だけ許しますから。
 だから・・・・・・その・・・・」

「別れる理由。無くなったな。」
言いづらい言葉を言うのは男の役割だ。俺は美佳子の言葉を遮り、そう答える。
「う・・・・ううっ」

 喜びにむせぶ美佳子を、俺は抱いてやった。
そしてそのままさっきの続きが始まる。
その後、全ての精液を美佳子の中に放って、幾度も絶頂を迎えさせ
ようやく互いが満足した明け方頃、俺達はやっと眠りについたのだった。

「やれやれ、子供たちになんて言やいいんだ?」
すうすうと幸せそうに寝息をたてる美佳子を抱きながら
俺はそんな事をうつろに考えつつ眠りに落ちていった。

おまけの章 「階下編」 完

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